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那覇バス観光de戦跡めぐり [旅行]

※今回の旅行で選んだ那覇バス定期観光バスツアーは『首里城・戦跡・おきなわワールドコース』です。ツアー内容の説明などはガイドさんから聞いた話などを主に書いております。

コスモス.jpg

首里城を後にした私達が次に向かったのは『旧海軍司令部壕』です。この地下に掘られた海軍司令部壕は沖縄の人は一切、関わっていなかった為に存在自体を沖縄の方々は誰も知らず、戦後に発見されたらしいです。

資料館.jpg

この下が壕入口となっていますが、旧海軍司令官や幹部は、海軍次官などに沖縄県民が献身的に作戦協力について訴えた電報や手紙などが残っており、遺品などとともに展示されていました。
展示品や写真資料などは戦争のすさまじさが感じ取れ、今更ながら恥ずかしいのですが愕然としました。特に弾丸の雨の様な写真を見て、この状況で生き残った人がいたのが不思議に感じた位に凄い物で胸が苦しくなりました。

壕入口階段.jpg

ここからが壕入口階段です。105段、30mほどの階段を降りると、通路が縦横に張りめぐらされた場内に続いていきます。

幕僚室.jpg

幕僚室では、手榴弾で最期を遂げた時の破片の後が当時のままくっきりと残されていました。
壕内の幕僚室などは防護の為に漆喰で塗り固められてましたが、迷路のように掘られている通路や下士官兵員室などはツルハシ?などで掘られたと思われる細い傷がいっぱいありました。

紙芝居2.jpg

駆け足で観てきたとは言え、何とも言えないどんよりした気分のまま、ひめゆりの塔へと向うためにバスに乗り込みました。。
移動中のバスの中でもガイドさんは大活躍。手作りの紙芝居の『桃太郎』を沖縄弁だけで実演してくださいました。何を言っているか理解不能でしたがストーリーは知っているんで爆笑しながら見入っていたらアッと言う間にひめゆりの塔に到着です。ガイドさんの紙芝居で気持ちがリセットされました。ありがとうございます。

ひめゆりの塔.jpg

ひめゆりの塔に到着。かの有名なひめゆりの塔とは赤い丸で囲んだ塔です。えっ?これ?小っちゃい!と突っ込みそうな大きさです。この横にある穴?自然に出来た洞窟らしく沖縄戦で、沖縄陸軍病院に動員された女子学生たちが空襲の時に潜んでいた場所だったらしいです。

祈念資料館入口.jpg

奥には祈念資料館があり、これも自費でしたが入って来ました。写真撮影は禁止だったので1枚も写真はありません。館内を観て何とも言えない複雑な気持ちでいっぱいで、館内の資料などの内容を今の私は、気持ち的にも整理がつかず、言葉にもできず、書くことも出来ません。しかし【たびらい沖縄】と言うサイトで祈念資料館内部の一部写真と詳しい説明がありました。詳しくご覧になられたい方は、こちらでどうぞ
この『ひめゆり平和祈念資料館』が設立されたのは戦後43年が経ってから…当時の事を思い出したくも話したくもないと思っていた、元ひめゆり学徒生たちだった方々が、国内唯一の住民を巻き込んだ地上戦となった沖縄戦がどんなものであったのか、自分たちの体験を通して、若い世代に戦争の実態を伝えなければいけないと奮闘し、戦後、生き残った同窓生たちでひめゆり平和祈念資料館を設立したらしいです。

ツアーのランチ.jpg

このバスツアーでの昼食。メインは『沖縄そば』です。沖縄そばに入っていた『てびち』が絶品でした。軟骨まで柔らかくて美味しかったな~。そしてご飯のお供に出されていた『ピリ辛ゴーヤ』も美味しくて1Fのお土産物コーナーで即購入。まんまとお店の策略にハマってしまいました。

三線.jpg

いくら自分が選んで申し込んだツアーとは言え、戦跡めぐりをしていると、色々と思い考えてしまうのですよね。そんな気持ちを察してか移動中のバスの中では、ガイドさんが三線で沖縄民謡など歌って盛り上げてくれました。ありがとう。
ちなみに写真撮影はガイドさんに了承を頂いておりますが、私の一存でちょっとボカシを入れました。可愛い顔を隠してごめんなさい。

平和祈念資料館.jpg

平和祈念公園に到着しました。広大な敷地の公園なので短時間でまわることなどできませんでした。時間がなかったので平和祈念資料館の中には入っておりませんが、肝心な?所はガイドさんに案内して貰いました。

平和の礎(平和の火).jpg

平和の広場の平和の火です。中央の鉄の山から水が流れています。暴風の波濤が平和の波となってわだつみに折り返し行くと言うコンセプトで作られています。この真ん中の山が沖縄でピンクの丸の部分が日本列島。そしてまわりには韓国や中国・台湾・サイパン・グアムなどの島も描かれています。
この山の先には「平和の火」が灯されています。この「平和の火」は、沖縄戦最初の上陸地である座間味村阿嘉島において採取した火と被爆地広島市の「平和の灯」及び長崎市の「誓いの火」から分けた火を合火し、1991年から灯しつづけた火を1995年6月23日の「慰霊の日」に、ここに移し灯したものです。 

平和の礎.jpg

平和の礎です。この奥には国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑が凄く凄く沢山、遠く遠くまでありました。それでもまだまだ刻まれている途中らしいです。このように国籍や軍人、民間人の区別なく刻まれているのは、ここ沖縄だけらしいです。

常装の海上自衛隊.jpg

沖縄戦では史上まれにみる猛烈な戦火が沖縄を襲いました。沖縄戦の特徴は軍人より一般市民の死者が上まわっていて、その数は10数万人に及ぶと言われています。日本の自衛隊を「わが軍」とおっしゃる、お偉いお坊ちゃまに『旧海軍司令部壕』や『ひめゆり平和祈念資料館』そして『平和祈念公園』をじっくりとみてほしいと強く思いました。この地を訪れて真剣にこの3つをまわると口が滑っても「わが軍」などと言えないと思います。
この戦跡をまわって感じたのは、戦争は何があっても絶対にするものではない!と改めて感じました。戦争で悲しむ人はいても喜ぶ人など誰もいない!と私は強く感じました。

※琉球方言で『なんくるないさー』と言う有名な方言があります。標準語では「何とかなるさ」と言う意味です。この言葉って私は今まで楽天的な言葉と勝手に受け止めてましたが、首里城・戦跡を巡って、実は重くて深い言葉ではないのかな?なんて勝手に思い感じてしまいました。

※この3か所には某アジア観光客のツアーの方々は全くおられませんでしたが、海上自衛隊の方々とは同じコースをまわっているのか、時間差で私達が後を追いかけているように出会っていました。この方々も私のように思い感じていますように…

旧海軍司令部壕事業所
沖縄県豊見城市字豊見城236番地
TEL 098-850-4055
開園時間 8:30  閉園時間 17:00~17:30 ※季節で変更
閉館日なし  年中無休

ひめゆり平和祈念資料館
沖縄県糸満市字伊原671-1
TEL 098-997-2100
開館時間 9:00~17:00
閉館日なし  年中無休

平和祈念公園
沖縄県糸満市字摩文仁577番地
TEL 098-997-2765

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コメント 8

ソニックマイヅル

こんにちは。過去にあったことは風化される事なく、そして平和であり続けて欲しいなと思います。ガイドさんのお心遣いも有難いですね。^^;
by ソニックマイヅル (2015-05-04 17:46) 

くまら

以前沖縄へ行った時、ひめゆりの塔をさら~っと流すつもりが
当時の日記?を隅々まで呼んでたら
出るに出られなくなった記憶が

こういう施設は、ずーっと残して欲しいです
by くまら (2015-05-05 12:30) 

yukoyuko

戦争の傷跡・・・・・・・
胸が苦しくなりますね。
by yukoyuko (2015-05-05 22:56) 

獏

沖縄には まだまだ行きたい場所がたくさんあります☆
観光地よりも慰霊の場所をめぐりたいと思っています☆


by 獏 (2015-05-06 16:47) 

vivian

*:..。o○☆*ソニックマイヅルさま♪一番海苔まいどです♪
そうですよね…同じことを繰り返すのではなく、いつまでも平和で
過去の事は風化してはいけませんよね…今更ながらですが、今回は
本当に為になり勉強にもなった旅行だったと思います(^^)v

*:..。o○☆*くまらさま。いつもありがとうございます♪
そうなんですよ~ひめゆりの塔の日記の内容が凄くて胸が苦しくて
私は途中で読めなくなりました(>_<)風化してはいけないですね!

*:..。o○☆*yukoyukoさま。いつもありがとうございます♪
知ってるつもりでしたが、実際にこの目で見ると私が知っていたと
思っていたのは何だったのかと考えさせられましたね(>_<)

*:..。o○☆*獏さま。いつもありがとうございます♪
そうですね…私も今回、このツアーを選んで本当に良かったと
思いました。慰霊の場所巡りって大切だと感じましたね!

☆彡wattanaさま。ぐすさま。る〜ちゃさま。lovinさま。
  (。・_・。)2kさま。ぼんぼちぼちぼちさま。
  ryo1216さま。poohさま。
  ご訪問にnice!ありがとうございます♪
by vivian (2015-05-07 12:21) 

ayu15

首里城て、「大奥」みたいなのあるそうですね。


by ayu15 (2015-05-26 12:39) 

vivian

*:..。o○☆*ayu15さま。いつもありがとうございます♪
そうですね…部屋の感じなどから見てあったのでしょうね…
貴重な建物を戦争で全焼って言うのは悲しいですね(>_<)
by vivian (2015-05-27 10:00) 

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