菊水鮓 [お寿司]
明石の名店。創業明治30年。伝統あるお鮨やさんです。
少し大袈裟かも知れませんが、私にとっては亡き父の思い出の味です。
私が子供の頃、父がたまに明石に出かける事がありました。
明石のお土産にと、にぎりは一度もありませんでしたが、「あなごの棒すし」は、よく持って帰って来てくれてました。
今回はあなごの棒すしをメインに、にぎりをお任せで入混ぜて高級ランチをして来ました。
シラサエビの踊りと鯛ちり
甘みの強い海老でプリプリ。初めて聞く名前なので２回も聞きなおしてしまいました。
鯛は皮を湯引きした定番の調理法でコリコリした天然の食感を味わえました。
かわはぎ肝のせちりにぎり・烏賊の淡路産うにのせ
かわはぎ肝のせちりは私の大大大好物！！！肝のまったり、こってり感が一瞬ふぐかな？と感じさせるかわはぎの身を、よりふぐと錯覚させます。店によってはかわはぎの身に若干の癖？苦味？（おこぜの刺身みたいな感じ？）を感じたりするのですが、菊水のかわはぎは癖なく非常に美味しいです。
私は自分から進んでウニは頼みません。て言うかたいていは食べれません。ウニを乗っけている板の味を感じて気分が悪くなった過去があるんで、よっぽどでないと口にしません。だけど食べました。癖など全くなく甘みのみ感じる美味しいウニと言うのが感想です。
赤だし
鯛の切り身が入ってました。ジュンサイたっぷりの赤だしです。美味しかったです。
むしあなご
とても柔らかかったです。とろとろで上あごと舌の間で溶けて無くなるあなごです。脂もたっぷりのっていて半生と感じる位に新鮮さも感じた一品です。最高に美味しかったです。蒸しあなは私の好物なんですが今まで食べた蒸しあなの中で最強と感じた一品です。
あなごの棒すし
ふわふわでほんのり温かい焼あなごの下のシャリには香り強い大葉に味付けした椎茸が刻んで混ぜられてます。懐かしいです。美味しいです。明石駅には同じ名前で全く違う「菊水」があります。そこにも「あなごの棒すし」があり結構、美味しくてイイ感じなんですが、やはり私は菊水鮓の棒すしの方が香りも高くて大好きです。
シラサエビの頭の塩焼き
言わなくても美味しさは伝わりますよね。海老の頭の塩焼きって本当に美味しいです。
ひらめ・塩とすだちで・・・
最後の〆にピッタリなあっさり系のにぎりでおまかせは終わりました。欲を言えば、もう少しだけすだち多めでもよかったかな？
今回、来店時に「あなごの棒すし」をメインで今日の美味しいにぎりをおまかせでお願いします。と頼みました。出てきた順番通りにアップしています。本当に美味しくて堪能しましたが、お会計は美味しい分だけの支払でしたね。
私にとって、まだまだ敷居の高いお店です。父は私の為に、こんなに高級なお店の「あなごの棒すし」をお土産に持って帰ってくれてたんだと初めて知ったのは、私が高校生の頃に父と明石で待ち合わせして制服のまま初めてカウンターに座り、母に内緒でにぎりを食べた時の父の支払いにビックリして知りました。今思うと私は父に可愛がられてたんですね。幸せだったんだ・・・
お店の入口
無理のないようにまた思い出の味を味わいに行きたいと思います。
★★★★☆
菊水鮓
兵庫県明石市桜町11-26
TEL 078-911-3513 / FAX 078-912-2728
営業時間 11:00～21:00（ラストオーダー 20:30）
定休日 木曜日
2007-11-30 22:08
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